中華人民共和国の四川省 
九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山・臥龍・都江堰 8日間

1日目  広島空港より大連経由で北京へ。 国内線に乗り換えて成都(せいと)に到着。
 広島を出発して9時間、やっと11時にホテルへ。
2日目  バスの中で朝食、国内線で標高3600mの九寨溝(きゅうさいこう)空港に到着、気温は5℃。
 そしてバスで4200mの峠を越えて、神秘の景観「黄龍(こうりゅう)」へ。標高3600m
 世界遺産「黄龍観光」(4時間30分)後、夕食のチベット料理を堪能しました。
 バスの走行距離220Km
3日目  朝食後、クリーンバスと徒歩により世界遺産「九寨溝観光」(6時間) 標高3100m
 専用車で空港へ、夕食後に国内線で成都へ、そしてホテル。 
 本日のバス走行距離は150Km
4日目  朝食後、バスで峨眉山へ。 標高3077m
 到着後、世界遺産「峨眉山観光」(7時間) 
 本日のバス走行距離は150Km 
5日目  朝食後、バスで楽山へ。 
 到着後、世界遺産「楽山観光」(2時間)、その後バスで成都へ。
 本日のバス走行距離は150Km
6日目  朝食後、専用車で都江堰(とこうえん)見学(1時間)
 バスでパンダのふるさと臥龍(がりゅう)へ、昼食後「パンダセンター」を見学。 
 2時50分に出たが道が渋滞、結局食事の場所に着いたのは8時、食べた「四川料理」は美味かった。
 本日のバス走行距離は260Km
7日目  朝食後、「成都市内観光」。昼食後、空路北京へ。
 夕食は、「北京料理」
 本日のバス走行距離は120Km
8日目  バスで空港へ。(バス走行距離30Km)
 大連経由で広島空港へ。
 入国手続き後、我が家へ。

退職後初めての、連れ合いとの海外旅行。最初は「ラサのポタラ宮殿を見に、チベットに行こう!」と計画、旅行会社に申し込みましたが人数が集まらずに頓挫。
しからば「中華人民共和国にするか!」と計画変更。
しかし中国は広い。地図を見ると、チベットのラサも「西蔵自治区」と言って中国の中だった。

さて、中国の何処にするか? 万里の長城(ばんりのちょうじょう)?兵馬俑(へいばよう)?・・・と色々な候補があがったが、結局チベットに近い四川省と決まった。これで、おいしい四川料理が食べられるぞ!


黄 龍(こうりゅう)

海抜3600mの高地に、黄色味がかった石灰質の川床が階段状になっており、流れる水がうごめく龍の鱗のように見える。
中国人の間では、新婚旅行先として人気ナンバーワンだそうです。
高山病と戦いながらの4Kmのトレッキング、途中の景色もすばらしいがやはりハイライトは最後の五彩池だろう。

とにかく水の色がきれいである。 多くの観光客が来ていた。
これが五彩池です。来てよかった! 頂上付近にある黄龍寺(明代の創建)



九 寨 溝(きゅうさいこう)

今回の旅行で一番良かったのが、この九寨溝であった。
天女が天上の世界から落とした鏡が、108っに砕けて出来たと言われる九寨溝の湖。この湖がエメラルド色で綺麗なのです。
歩いて廻ると98Kmあるそうです。

雨が降っていたが、この人数です。 マイナスイオンがたっぷり!
この色を見てください。 水しぶきを浴びながら撮りました。
墨絵の世界です。 チベット村にも寄りました。

峨 眉 山(がびざん)

海抜3077mの地、すなわち雲の上に臥雲尼寺がある。
峨眉山の麓には、臨済派の禅寺「報国寺」(16世紀建立)がありました。

頂上からの写真が霧のためダメ、しかたなく・・・・ 一突きが三元でした。(一元=約14円)
報国寺入り口 多くの尼さんがお経をあげていました。


楽 山 大 仏(らくざん だいぶつ)

高さ71m、肩幅24mと、とにかくでかい。「臥眉山天下秀、楽山天下奇」と呼ばれています。
航海の安全を祈って彫りはじめ、完成に90年の歳月がかかったそうです。
足の甲には100人が立つことが出来るそうです。船の上から見たが、実際に触ってみたかった。

船の上からであったが、とにかくデカイ! このような船で大仏の近くまで行きます。

 都 江 堰(とこうえん)

昔の人の大工事、感心しました。今も立派に働いています。
2200年前に建設された、水利施設。1本の川では氾濫しやすいので、山を削って2本に分けている。
大きな石は、石の上で木を燃やして石を熱くして、水をぶっ掛けて割ったそうです。

鳥の口ばしに似ている。ここから1本の川が2本に! 上下左右に揺れる。下には濁流。


臥龍パンダセンター

四川省はジャイアントパンダの故郷。パンダは「大熊猫」と書きます。
都江堰を10時すぎに出発、2時間後に「大熊猫自然保護区」入り口に到着。しかしそこから40分走って、ようやくパンダセンターに到着した。
パンダの寿命は、20〜25年だそうです。丁度、子どもパンダの体重測定をしていた。
しぐさはかわいいが、鋭い爪を持っている。お金を出すと抱くことも出来るし、赤ん坊の名付け親にもなれます。

何頭いるか?飼育係が降ろそうとするが・・・・ 体重計には、抱き抱えて計ります。


川 劇(せんげき)

四川省の地方劇「川劇」は、音楽はもちろん人の面が一瞬のうちに変わる「変面」(一人が7回から9回変わる)、両手の組み合わせで「ウサギ」「ふくろう」「犬」「鳥」などを表現する影絵、口の中から炎を噴出す「噴火」、頭の上の火を消す「滾燈(るとう)」など、面白かった。

座席にはピーナッツとお茶が準備されており、お金を出せば肩の按摩もしてもらえる。
公園内の仮設テントのようだったが、6時と8時の2回公演、多くの観客が見に来られていた。

「毎日が発見だ!」クイズ  (中国編)    答えはここ
質問1  中国と日本との時差は、1時間です。それでは、日本が正午12時のとき、中国では何時?   
質問2  中国の面積は日本の約何倍でしょうか?       
質問3  中国の人口は日本の約何倍でしょうか?       
質問4  中国では車は左側通行、それとも右側通行?
質問5  「牙具」とは、なんだ?
質問6  「小心地滑」とは、なんだろう?

                


ビックリ仰天!日本の常識は、中国の非常識?

               今回の旅行では、「毎日が発見」でした。

その1  高山病を体験

高所トレーニング(酸素の希薄な高地に順応させ,呼吸循環機能を強化させることを目的とするトレーニング法。)を体験しました。
標高3000m以上ともなると、酸素が少なく全員に酸素ボンベの支給、まずは眠くなり、頭が痛くなり、心臓がドキンドキン、急に動いたりするとダメ。そのシンドサは体験したものでないとわからない。
標高が低くなると、運動が楽に感じます。高所で何週間も生活・トレーニングをして、大会前に普通の所に戻ると記録が出ることを実感しました。

その2  横断歩道には信号なし?

とにかく自転車が多い。バイクは3人乗り。割り込み自由。横断歩道関係なし。
渋滞の原因には二つあるそうです。

1.トラックの重量オーバー、故障車多し
  トラックに石灰の袋が山積み、しかもロープ掛けはなし。キャベツもしかり。道路に積荷が落ちるのは明らかです。
  その荷物を集めるのに、車を道路の真ん中に停めて行う。故障車も道路の真ん中で修理。
  渋滞が起きるのは明らかである。

2.チョッとでも隙間があれば、入り込む。
  対向車線であっても空いておれば突っ込む。とにかく「譲り合いの精神がない」。
  渋滞で対向車線が空いたら、そこに車が突っ込む。
  ますます車の流れが悪くなる。しかし、みんな落ち着いたものである。
  警察が来て、流れをコントロールしてやっと解決、となります。

その3  有料便所ほど汚い。

  ガソリンスタンドで休憩、便所に行くと番兵がいる。「一回五角」 五角とは一元の半分、日本円で7円。
  入ると、大便をしている姿が丸見え。扉がないのです。
  トイレットペーパーはなし、しかも拭いた紙はかごの中へ。と言うことは、カゴの中には、ウンチのついた紙が!
  しかしホテルやみやげ物店のトイレは無料、しかもきれいである。

その4  食事は皿と器と箸で食べるものなり。

  料理は美味かった。四川・北京・チベット料理を戴いた。どれも美味しかった。
  ところが、自分の所に準備されるのは、箸・皿・湯のみ・レンゲのみ。取り箸もなし。
  出された料理を小皿に取り、湯飲みのような器にご飯を盛って、小皿の中身を移して食べる。
  とにかく、中国料理は終わりになるほど美味しいものが出るのだ。

その5  運転手が唾をぺー、窓からペットボトルをポイ。それでも道路にはゴミがない!何故だ。

  渋滞中、バスの窓から新聞紙がポイ! ペットボトルがポイ!
  とにかく中国の人は、痰が溜まるらしい。歩行者がペー、運転手がぺー。汚いと言えば汚い。
  ところが、道路にはゴミがほとんどない。何故だ!
  朝の3時頃から道路を掃除している人がいるのです。
  高速道路を走っていると、2〜3Kmに一人、箒を持って掃除をしているのです。
  定年を迎えた人、リストラされた人などだそうですが、月300〜400元だそうです。

その6  前を行く車の前から紙吹雪、そして爆竹。なんだ!なんだ!

  我々のバスの前をワゴンが走っていた。突然窓から紙ふぶき。
  1回だけはない、連続でばら撒いている。しかも、爆竹を鳴らすのだ。
  ところが、まわりは冷静なもの。何故だ!
  葬儀に行く車は、死んだ人に贈る紙幣をばら撒くのだそうだ。
  しかも、橋を渡る前には爆竹を鳴らすのだそうです。

その7  夜になってもバイクのランプは点灯せず。自転車にはランプなし。これでいいの?

  ガイドの厳さんに質問すると、平然と「街灯が点いており、まわりが明るいので必要ないでしょう。」
  と言うことは、自転車では暗いところを走らないと言うことでしょう。
  
その8  買うときには、値切るのが常識?

  定価の約半分が売値です。
  いかに粘るかが勝負です。ホテルの売店もしかり!このやり取りが、また楽しいのです。

その9  有料道路は歩けるの?

  有料料金を払って、高速道路に入った。ところが・・・・・
  道路の端を自転車が、人間が・・・・・・ 
  有料道路はみんなのものなのです。

その10  右折禁止はない!

  中国は右側通行です。四つ角で進行方向が赤(ストップ)であっても、右折は自由なのです。
  我々の乗っているバスが走っていて、右から路面バスが割り込んできた。
  お互いに運転手がアイコンタクト。徐々に徐々に進んで、結局我々のバスが先に進んだ。
  よかった!よかった! どこにもケンカが起こらないのが不思議である。

  とにかく驚いたこと。

  自転車には父母と子どもの3人乗り、バイクの荷台には載せるだけの荷物。
  トラックにはロープも掛けずに積めるだけの荷物、赤信号であっても関係なく歩くお腹の大きい母親。
  自動車の間をぬって新聞を売る子ども、信号があっても関係なし。
  「今、渡りましょう!」と車と車の間をぬって歩くことを指示するガイド。
  良くこれで交通事故が起きないものだ!
  今回の旅行中に事故現場を見たのは、3回のみ。
  しかし、動かない車を修理している姿を見たのは10数回以上。
  「遠慮は無用!」 これが中国の交通事情であった。

  ビールのアルコール度が3.3%とは!  これでもお酒?
  それに、中国ではビールをあまり冷やさないのですね。
  生ぬるい、アルコール度の低い液体を飲んできましたが、最後の頃には体が順応したのか日本のビールが苦く、不味く感じました。
  


最後に!

今回の旅行に参加したのは総勢9名、夫婦は私たちと他一組、単独の男性2名、女性3名。
たったの9名であるのに、準備されたのは大型バス、二人分の席を占領してもまだお釣りが来る、豪勢な旅行でした。
9名は丁度良い抜群の人数でした。中国料理は丸いテーブルに座りますが、添乗員の井上さんを入れて全員が座れる。
男性は「まずビール!」と言う人種。今回の料理にはどれも採り箸というものがなし。しかし誰も気にしないで、もくもくと食べる。
一人でも気の合わない人がいると旅行も面白くないが、今回のメンバーはみんな良い人ばかりで楽しい旅行となった。


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答  え
質問1  1時間遅れとなりますので、午前11時
質問2  日本の約26倍
質問3  12億8,543万人(2002年現在)(日本の約10倍)
質問4  一応は右側通行
質問5  歯ブラシのこと、「香早」はソープのことでした。
質問6  Caution Wet Floor のこと、すなわち「滑るので注意」。